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 インフィニオン テクノロジーズ社のMEMSマイクロフォンIM69D130とその評価/開発キットをご紹介します。

MEMSマイクロフォンIM69D130の用途は、ビデオカメラやテレビ会議システムの音声キャプチャ、スマートスピーカーやホームオートメーションの音声ユーザーインターフェース、ヘッドホンやイヤホンのノイズキャンセラ、セキュリティシステムの音声パターン検出など、今後急速に利用が増えることが期待されている分野です。

 

 MEMSマイクロフォンは、エレクトレットコンデンサマイクに比べると耐熱性に優れており、リフロー実装が可能で、信頼性の向上やコストダウンに有利です。MEMSマイクロフォンの動作原理は、音圧により薄い膜(メンブレン)を振動させ、このときの容量変化を電気信号に変換します。この電気信号を後段のアンプで増幅してアナログ出力またはA/D変換を行ってデジタルで出力します。

 インフィニオン社のデュアルバックプレートMEMS技術は、2枚のバックプレート(背面電極)に埋め込まれたメンブレンを使用し、高精度で差分信号を取り出します。これによりアコースティックオーバーロードポイント(AOP)が135dB SPL(音圧レベル)に向上し、優れた音声信号にすることが可能になりました。AOPは、音声と雑音を区別できなくなる音圧レベルです。

 SN比は69dBで、従来のMEMSマイクに比べると6dBほど改善されています。これは、マイクまでの距離を2倍にするのと同程度の改善になるということです。また、感度マッチングは±1dB、位相マッチングは±2度とマイク間のマッチングも優れており、スマートホンやスマートスピーカーなどのマイクアレイとして実装する際にも有効です。そのほか、高精度のビームフォーミングやノイズキャンセラにも応用できます。デジタルマイクASICには低ノイズプリアンプとシグマデルタ型A/Dコンバータが搭載されており、アナログ信号をPDM(Pulse Density Modulation)信号に変換して出力します。

XENSIV™ MEMSマイクフレックス評価キット
 XENSIV™ MEMSマイクフレックス評価キットは、IM69D130を搭載した5個のフレックスボードと1個のアダプターボードで構成されています。この評価キットを使用すると、最小限の作業でIM69D130を評価することができます。小さなサイズと柔軟性により、フレックスボードをプロトタイプなどに直接組み込むことができます。

 

XENSIV™ MEMSマイクフレックス評価キット
【EVALIM69D130FLEXKITTOBO1】 

 

 

 

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