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 Infineon TechnologiesのNovalithICファミリに属するモーター駆動用の高電流ハーフブリッジIC「IFX007T」をご紹介します。NovalithICファミリは、制御チップとMOSFETを1つのコンポーネントに統合したモーター制御用のソリューションです。IFX007Tは、1個のデバイスにPchハイサイドMOSFETとNchローサイドMOSFET、ドライバICを内蔵し、マイコンと数個のI/Oを外付けするだけで高出力のモータードライバを構築できます。


 IFX007Tは、1つのパッケージにPchハイサイドMOSFETとNchローサイドMOSFET、ドライバICの3つの独立したチップを、チップオンチップやチップバイチップ技術を採用して共通のリードフレームにマウントしています。パワースイッチは、縦型MOSテクノロジを採用し、最適なオン抵抗を確保しています。Pchハイサイドスイッチによりチャージポンプが不要になり、EMIを最小限に抑えることができます。またドライバICには、ロジックレベル入力、電流センスによる診断、スルーレート調整、デッドタイム生成、過熱/低電圧/過電流/短絡に対する保護機能などがあります。
 さらに、IFX007Tと他のIFX007Tを組み合わせることで、Hブリッジまたは3相ドライブ回路を構成できます。

 IFX007Tは、小型パッケージならびに部品点数の削減により、プリント基板面積およびコストの大幅な低減を可能にします。主な用途は、最大40Vの自動化システム、家電、ロボティクス、医療機器のモーター駆動などです。

■FX007Tを採用するメリット
●使いやすい
・Hブリッジ制御に必要なのは、3つの汎用入出力のみ
・マイコンへの直接接続が可能
・統合型アプローチによりレイアウトや製造の手間が減り、漂遊インダクタンスや外部部品を削減できる
●機能安全を実現
・マイコンが機能しなくなった場合でも、過熱保護など自己保護機能を実行
・内蔵横流保護によりマイコンをオフロード
・ロジック冗長性を持たせ、1つのデバイスに障害が発生した場合、もう一方でモータを停止できる
●フレキシブルなモータ制御
・PWMが25kHz以下であれば、ハイサイドもしくはローサイドからの制御が可能
・ハイサイドまたはローサイドのいずれかからアクティブフリーホイールによりPDISSを低減
●システムレベルでコストを最適化
・個別ソリューションに比べ、プリント基板面積や選択/配置コストを削減
・統合診断機能と保護機能により、外部受動素子を削減

<アプリケーション例>
ポンプ、ヘルスケア機器(例:医療用ベッド)、電源ツール、マルチコプター、空調機器、eスケートボード、掃除機/お掃除ロボット、ファン、家庭用/園芸用機器、産業オートメーション、など

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■IFX007Tの主な仕様
・パス抵抗:12.8mΩ@25℃(max)、10.0mΩ@25℃(typ)
   ハイサイド:6.5mΩ@25℃(max)、5.3mΩ@25℃(typ)
   ローサイド:6.3mΩ@25℃(max)、4.7mΩ@25℃(typ)
・高速スイッチングにより損失を低減
・アクティブフリーホイールと組み合わせた高速PWMが可能
・過電流時の消費電力を削減するスイッチモード電流制限:55A(min)
・電流検知機能によるステータスフラグ診断
・ラッチによる過熱遮断
・電圧低下時シャットダウン
・ロジックレベル入力によるドライバ回路
・EMIを最適化する調整可能なスルーレート
・最大動作電圧:40V
・RoHS準拠、JESD47I認定

■製品関連情報/オンラインサポート
製品ページ(英語)
製品パンフレット(英語)(PDF)
アプリケーションノート(英語)(PDF)

  

高出力モータードライバ
【IFX007TAUMA1】 467円

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