TPF45000-385非絶縁型モジュラーAC/DC電源

　TDK-LambdaのTPF45000-385非絶縁型モジュラーAC/DC電源は、分散型電源アーキテクチャ(DPA)やDCマイクログリッドで使用するために開発されました。98%の効率を誇る定格45kWのTPF45000は、最大117Aの出力電流で385VDCの安定した出力を実現します。内部損失が非常に少なく、ファン冷却が使用できるので、水冷の複雑さを回避できます。

　この産業用グレード製品は、半導体テストやバーンインシステムで使用でき、局所的な負荷ポイントで48V入力DC/DCコンバータを駆動する複数の従来型SAC/DC電源に置き換えることができます。TPFの385VDC出力を利用することにより、大電流のバスバーが不要となり、20VDC～420VDCの入力に対応した同様のDC/DCコンバータに電力を供給することができます。

　TPF45000は、385VDCのマイクログリッドトポロジを利用した電源システムの恩恵を受けることができるLEDベースの園芸用照明にも適しています。ソーラーパネルなどの再生可能エネルギーを利用することで、照明用の交流電力を大幅に削減でき、生産者の電力コストを削減することができます。代替エネルギーが利用できない場合、効率98%のTPF45000が照明に必要な電力を供給します。現在、多くのLEDドライバは高電圧のDC入力に対応しており、AC/DC変換時に失われる電力を減らすことができます。

　このシリーズは、最大10個の4.5kWモジュールで構成でき、高さ3U以下のパッケージで最大45kWの出力を実現し、360VAC～528VACの幅広い3相デルタやY型入力で動作します。本機は、周囲温度－10℃～＋50℃(起動時は－20℃)で全負荷で動作できます。エンクロージャの寸法は、幅450mm(側面のラックマウントフランジを除く)、高さ113mm、奥行き533mmで、重量は30kgです。

　TPF45000は、DCグッド、落相・過温・障害のアラーム信号、リモートオン/オフ、13V～15Vの0.5A補助出力などの機能を備えています。PMBus™とUSB通信インターフェースにより、入力電圧、出力電圧、出力電流、内部温度、ステータス信号、ファンなどをリモートで監視できます。加えて、PMBusでリモートオン/オフをプログラムすることもできます。

　この電源は、1次側からグランドまで2kVACの絶縁を備えており、IEC/EN/UL/CSA 62368-1の認証を受け、低電圧、EMC、RoHS指令のCEマークを取得しています。TPF45000は、EN55032-A(伝導および放射エミッション)、SEMI F47-0706(ラインディップ)、IEC 61000-4(イミュニティ)にも準拠しています。

特長

• • ●400/440/480VAC(公称)、3相デルタまたはY型入力
    ●最大98%の効率
    ●－20°C(起動時)～+50°C(動作時)
    ●PMBusおよびUSBデジタルインターフェース
    ●重量：30kg以下