Texas InstrumentsのLDC3114-Q1は、パネル背面の小型プリント基板に実装可能なコイルを用いて導電性ターゲットの微小なたわみを測定することで、様々な素材のHMI(ヒューマンマシンインターフェース)用タッチボタンの設計を可能にする誘導型センシングデバイスです。このテクノロジーは、インダクタンス値を表す生データへのアクセスを可能にすることで、自動車、民生用、産業用アプリケーションの金属ターゲットの精密なリニア位置検出に使用できます。誘導型センシングソリューションは、湿気や油および汚れなどの非導電性の汚染物質の影響を受けません。
ボタンモードでは、導電性ターゲットの変形を自動的に補正できます。このデバイスは、差動測定とレシオメトリック測定が可能な整合性のとれたチャンネルを備えており、温度や機械的ドリフトなどの環境条件や経年変化を補正することができます。LDC3114-Q1には、超低電力モードが搭載されており、バッテリ駆動のアプリケーションの電源オン/オフボタンや位置センサに適しています。LDC3114-Q1は、I2Cインターフェースを介して用意簡単に構成でき、16ピンのTSSOPパッケージで提供されます。
特長
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- ●AEC-Q100認証取得
・動作時周囲温度範囲グレード1:-40°C~+125°C
・HBM ESD分類レベル2
・CDM ESD分類レベルC4B
●機能安全対応:機能安全システム設計を支援するためのドキュメントが利用可能
●マルチ動作モード
・生データモード:前処理されたインダクタンス測定データにアクセスし、リニアセンシング用のMCUの高度なアルゴリズムを有効化
・ボタンモード:ベースライン追跡と高度なオンチップ後処理によるボタン押下検出
・タッチボタンの感圧レベル測定
●LDC2114とピンおよびレジスタ互換性あり
●堅牢なEMI性能によりCISPR 22およびCISPR 24に準拠
●4つの独立したチャンネル操作
●構成可能なスキャンレート
・0.625SPS?160SPS
・連続スキャンオプション
●高度なボタン押下検出アルゴリズム
・ボタンごとに調整可能な感圧閾値
・環境シフト補償
・同時ボタン押下検出
●低消費電流
・1ボタン:6μA(0.625SPS時)
・2ボタン:72μA(20SPS時)
●インターフェース
・1.8Vおよび3.3V準拠のI2CおよびINTB
・ロジック出力:1.8V/チャンネル(ボタン用)
応用
●車載用
●タッチボタンと感圧タッチボタン
・ステアリングホイールコントロール
・車載用ディスプレイモジュール
・車載用ヘッドユニット
●ドアハンドルモジュール
●パワートレイン位置センサ
●自動変速機
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